社会基盤の計画・設計は、
その地域社会の特性に配慮し
多様なニーズに高い次元で応えるべく
より確かな技術を提供しています。

住みやすく安全な地域作りに不可欠な地域の産業・経済を支える道路や橋梁のインフラ施設、そして私たちの食生活を担う農業を支える農地と農業施設などあらゆる分野の計画・設計を行っています。地域に寄り添い、高い技術力で課題を解決し、地域の人々が暮らしやすい社会資本整備に貢献しています。

土木構造物設計

土木構造物設計について

設計から維持管理まで、幅広くインフラ整備に貢献します。

構造物設計部門では、橋梁・擁壁・ボックスカルバートなどの道路構造物全般に関わる計画・設計を行っております。道路構造物は、道路ネットワークの構築に不可欠であり、その品質は公共の利益に直結する重要な社会インフラです。これを念頭に、総合的な技術力と柔軟な思考をもって、安全・安心で使いやすさに配慮した計画・設計に取り組んでいます。また、高度成長期に建設された多くの道路構造物が老朽化を迎えるなか、これらを適正に維持管理し長寿命化を図るニーズが高まっています。これに応えるべく、これまでに蓄積してきたノウハウを活かし、既設構造物の調査から補修・補強設計まで、ライフサイクルコストに優れた効率的な長寿命化対策を提案しています。

業務内容

少数主桁橋の計画・設計

門型カルバートの計画・設計

近年の経済情勢や労働力不足により、従前の材料ミニマムから労働量ミニマムの設計思想へ転換し、近年は合理化・省力化を目指した多様な構造形式・設計手法が取り入れられています。日々変化する社会情勢や技術動向に対応しつつ、経済的で安全・安心な構造物設計に取り組んでいます。

橋梁点検車による橋梁調査

橋梁調査

構造物を長く安全に使っていくためには、病気と同じく早期発見と適切な診断、処置が重要です。弊社は、構造物設計で培った経験を活かし、既設構造物の点検・診断、各種詳細調査等を行い、損傷状況に応じた効果的な維持管理計画の提案、補修・補強設計に取り 組んでいます。

各種現場試験(塩分量計測)

各種現場試験(地中レーダー)

道路設計

道路設計部門について

道路利用者ニーズや地域特性を考慮した道路の調査・設計を行います。

道路は地域の経済、日常生活、医療、観光などを支える重要なネットワークであるとともに、非常時には救援物資や救援隊を運ぶ命綱となることから国土の動脈の役割を果たしています。私たちは、防災・減災、老朽化対策など道路の安全性や地域活性化の実現に向け、道路利用者のニーズを考慮し、北海道の地域特性・交通特性に応じた道路の計画・調査・設計を行っています。また、道路部門は、当社設立当初からある部門で豊富な経験と実績に加え、自動車専用道路や高規格道路、さらには道路防災事業までと幅広い業務を手掛けています。

業務内容

3次元CADを用いた検討

高規格道路インターチェンジの設計

■道路設計

道路設計では、利用者が安全に・快適に利用できる道路造りに配慮した取組を行っています。検討においては、3次元CADの活用や完成後の道路を再現したシミュレーションを作成するなど合意形成の円滑化を図っています。

インターチェンジ逆走対策のCG

交差点交通事故対策

■交通事故対策

交通事故対策では、事故データ、現地調査等から要因分析を行い、既存対策の整備効果も踏まえて現地条件に適した効果的な対策を提案しています。

防雪対策(吹き払い柵)

数値解析

■道路防災対策

道路の防災対策では、法面、落石対策や雪崩、吹雪などの防雪対策及び越波対策について、発生要因を分析し、被害規模の想定を行い、安全性の高い対策工の提案を行っています。最近では、数値解析シミュレーションを用い、施設の安全性の検証を行っています。

道路附属物点検

橋梁点検

シェッド点検

■道路施設点検

道路に附帯する施設(橋梁、シェッド、道路附属物、舗装等)の有効活用、第三者への被害防止を図るため、安全かつ円滑な点検により損傷を正確に調査・記録を行い、補修工法の提案を行うなど、今後の維持管理に必要な資料の作成を行っています。

交通量人手観測調査

モバイルトラフィックカウンター

■交通量・渋滞調査

交通量調査や交通渋滞調査は、道路の計画、設計や事業評価の基礎データとして重要な資料です。近年は従来の人手観測に加え、モバイルトラカンや特殊ビデオを用いた調査を行っています。

業務分野

  • 道路設計
    道路概略・予備設計、道路詳細設計、施工計画検討、交差点予備・詳細設計、インターチェンジ予備・詳細設計
  • 交通事故・渋滞対策
    事故・渋滞実態調査、要因分析、対策工検討
  • 道路防災対策
    防雪対策、落石・法面対策
  • 道路構造物設計
    擁壁・カルバートの予備・詳細設計、補修設計
  • 道路施設点検
    道路附属物・構造物点検、路面性状調査
  • 事業計画検討
    工程計画、事業費管理資料作成
  • 各種資料作成
    河川協議、保安林解除申請等、道路管理データベースデータ作成

農業土木設計

農業土木設計について

農業土木とは、農業と土木技術が融合したものです。

縄文後期の水田遺跡から取水・排水用の水路や堰も発見され、日本の農業(稲作)は、栽培技術と水路作るという土木技術が古い時代からセットになっています。つまり、農業土木の歴史は、紀元前、日本列島に我々の祖先が住みついて農耕を始めた時代に始まっています。現在の農業土木には、水路を作るだけでなく、ほ場(水田・畑など)や農村の整備等も必要です。このためには、道路、河川、地質、測量などにかかわる色々な幅広い知識が必要になります。また、自然の営み(自然災害)と人間の営みをどうのように調和させるかという、自然との調和を図る技術でもあります。私たちは、自然にやさしく活力ある新しい農業の実現を目指して、調査・計画・設計を実施しています。

業務内容

肥培灌漑施設

牛のふん尿をかんがい用水で希釈して牧草地に散布するための施設で、家畜ふん尿を効率的に農地へ還元する資源循環型農業を行います。

農地防災

河川洪水等による冠水被害や大雨による湛水被害、地滑り被害などの自然災害から農地や施設を守る対策を行います。

用水路・排水路整備

お米や野菜・果樹などを作るために必要な水、牛・豚・鶏などを育てるために必要な水を農地まで流したり、農地からの排水や降雨などの水を流すための水路です。

ほ場整備 施工前

水田や畑を利用しやすい形にしたり大きな区画にすることによって、農業が安定する農地を作り上げることです。

ほ場整備 施工後

ストックマネジメント 機能診断・保全対策

農業用ダム・用排水路・用排水機場等は老朽化により機能低下しているため、耐用年数が間近な施設の健全度を調査・評価し、更新と補修による長寿命化の比較検討を行い機能維持とコストバランスを図ります。